アカデミックな世界で"伝える"を経験してみる@京都精華大学

by Yukari Iki

新年明けて早々、今まで携わってきたお仕事とは毛色が違う場所で、そして個人的には今までとは役回りが違うお仕事をさせていただきに、京都へ行ってまいりました。

大阪のgrafの代表でありクリエイティブディレクターとして活動してらっしゃる服部滋樹さんが准教授として講義を行っている大学が、京都精華大学。
http://www.kyoto-seika.ac.jp/assembly/2006/0629.html

服部さんが講じる「空間とプログラム」というクラスには、「空間」という言葉を様々な角度から捉え、建築やインテリアにとらわれず雑誌編集やファッションデザイナー等いろいろなジャンルの社会人をゲストに向かえる週を設けており、その中の一人としてわたしを呼んでいただきました。多分リスクの高い起用です(苦笑)

今に至るまでにわたしが経験してきたこと、
何かを生み出そうとしている出会った数々の人々とのこと、
目標を実現するにおいて裏で動く役回りのおもしろさ&大切さ、そしてそこから生まれた情景、
デザイナーという存在のあり方の変化、
それら全てとつながりつつ今やっている活動のこと。
そしてそれらをこうして"伝える"っていうこと。

未来の建築家さん、未来の何かさんになる人たちを目の前に、わたしの分野は分かりやすい職業として分類しにくいかもしれないけれど、何かが生まれる"間"に入って実現する役回りで得たことをできる限りお伝えさせていただきました。すぐにはピンとこない内容だった自信はあるけれど、同時に、生徒さんたちが数年後、何かの節に思い出して自分で実感する時がくるのではないかな?という気持ちももちつつ。

去年12月にひょこっとうちの事務所に現れた服部さんと話していた時のわたしへのお言葉が:
「そろそろ役回りとして、【周りが言葉を伝える状況をうまく賢くまわす】から【言葉で自分が人に"伝える"】って大事やで。自分がもっと分かるし、自分が大切にしたいと思って無意識に選びすぐり長い付き合いをしている仲間の活動を助ける役割にもなるしな。いろんなことが明確になる」
それを体現する一つとしてのお仕事が今回の服部さんの授業のゲスト役だったのです。

90分という長い間、わたしの話に耳を傾け、目の色が生き生きしたり死んだり、眠たくなったり微笑んだりする生徒さんの表情がライブ感というか生っぽいというか。伝えるって方法は様々でどういう方法でもいいけれど、今年から漠然とですが「アカデミック」というジャンルを頭のどこかで夢見ているわたしには勉強になりました。

  1. Photo1:grafの目の前にある川から見えた夕焼け

やっとのことで、1日前に着いてから落ち着かなかったわたしの講義に対する緊張もほぐれ、お忙しい中お付き合いいただいた服部さんとしばしのランチ。ここに入った瞬間に、すっかり違う国にきた気分ぐらいな雰囲気の中華料理やさん。
前掛けをして声をはりあげ働いているおばちゃんも、
床のタイルの様子も、
テーブルも椅子も、
壁の色づかいも、なんだかとっても心地よい。
大正時代からある建物なんだそうです。ごめんなさい、このレストランの名前,忘れました。

  1. Photo1:店内の風景
  2. Photo2:服部さんもまるでこの建物にすんでいる人のよう?!?
  3. Photo3:プリップリの餃子…食べた後に撮ったから1つだけど、最初はこの餃子が9個ぐらいかな?で三角形に陳列されて1つのお皿に登場してきました

せっかく京都まできたのだから、ということで、蚕の社へ一人むかいました。

蚕の社内にある石造三柱鳥居は日本唯一らしい。
鳥居の前でスクスク育っている系?!の姉弟がお参りをしていく様をみながら、彼らのようにわたしもお参り。お参りが終わると蚕の社はわたしだけのものと言わんばかりに誰もいなくなり、いろんな想像がふくらみとてつもない恐怖感に見舞われながらも一つ一つの神様にご挨拶をして社をあとにしました。

grafの皆さん、京都精華大学の生徒さん、服部さん、ありがとうございました。

京都精華大学
http://www.kyoto-seika.ac.jp/assembly/2006/0629.html
http://www.kyoto-seika.ac.jp/index.php

graf
http://www.graf-d3.com/

蚕の社
http://homepage1.nifty.com/hon/2/2-014/2-014.html